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えびぞうの文化系趣味のブログ。気のむくままに更新します。
by t-ebizou
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王義之から空海へ@天王寺

2週間前の話ですが、以前から行きたかった『王羲之から空海へ』展を観に行ってきました。
国内外の書の傑作が大阪に集結!!
天王寺に行くのも学生の時以来。
駅に降り立った瞬間揚げ物の匂いがしたのは気のせいかしら・・・?

お昼ぐらいに美術館についたのですが、まさかの大行列・・・
2時間待ちという噂がきこえてきてたじろぎましたが、ここまで来て
帰るわけにはいかんと思って並びました。途中で諦めて帰る人もちらほら。
王義之から空海へ@天王寺_c0081032_1372472.jpg

結局入るまでに1時間かかったのですが、入ってから王羲之の作品を見る
のにさらに40分かかりました。(もちろん入館後は他のところからも見れます)
ここ数年で一番並んだなあ・・・
いくら王羲之の作品があるとはいえ、書道展にこんなに人がいるとは・・・
関西中の書道やってる人が全員来てるのではないかと思うぐらいでした。
最終日、もっと混雑したことでしょう。
王義之から空海へ@天王寺_c0081032_13143812.jpg

1階は中国、台湾からの作品が展示されていて、私は米芾という人の作品が
好みでした。私は以前漢字をやっていた時期もありましたが全然上達しなかった
ので、米芾のようなのびやかな作品を見るととても憧れます。
他では陳淳の「草書杜甫秋興詩」という作品が印象的でした。
あれだけ書けたらさぞ気持ちいいだろうなあ・・・

2階は日本の作品。教科書などでお目にかかる空海の風信帖など国宝、重文クラスの
ものがてんこ盛り!!みんな見入って列が全然動かない盛況ぶりでした。
こういうの見ると「空海ってほんまにおったんやな」などとあほなことを考えて
しまいます。それにしても空海が最澄にあてて書いた手紙が今でも残ってるって
凄いことですよね。

古筆のところでは念願の高野切の本物を見ることができ、感無量でした。
やはり本で見るのとは迫力が違っていて、墨の濃淡など、際立った美しさでした。
何点かあった小野道風の作風も結構好みで、継色紙の構成にうっとりしました。
色紙をずらして貼り付けたり、粋なデザインでした。
昔昇段試験で小島切を書きましたが、あれも小野道風だったんだなー。
ただ見た目の好みで選びましたが、昔から私の好みは変わっていないようです。

なんだかんだで2時間は見ていて、2階を観てる途中で腰が痛くなってきました。
1時間40分並んでたから余計に疲れてしまいました・・・
高野切を見たかったから後期に行ったけど、あんなに素晴らしい内容なら
前期も行けばよかったです。

結局寄り道する力が残ってなくて、あべのハルカスも外から見てお別れ。
王義之から空海へ@天王寺_c0081032_16213553.jpg

by t-ebizou | 2016-05-28 19:59 | お出かけ