京都迎賓館
先日、京都迎賓館の見学に行ってきました。
京都御苑に行くのは初めて。こんなに広いとは・・・
湿気が多くて汗がだらだら流れます。
迎賓館内へは携帯、カメラ以外の荷物は持って入れないので地下のロッカーへ預けます。
入る前にスリッパに履き替えます。
さりげなく置いてある照明はくぎを使っていない、木を組んだ設計。
技の利いた調度品ばかりです。屋根が斜めになっているのも、
庭に自然に目が向くようにするためだそうです。
この椅子も繊細な模様が入っています。
7月は屏風の展示。季節によって展示物を変えているみたいです。
晩餐会の待合などに使われる夕映えの間。
京都の山の日本画の下絵をつづれ織りで表現してあります。
壁は可動式で、部屋を三分割できるそうです。
漆塗りの調度品。どれもこれも美しくてため息が出ます。
藤の間。晩餐会の会場として使われる部屋。照明が素敵すぎる・・・
照明は高さを変えたりできるそうです。
こちらの壁も日本画を元にしたつづれ織りが使われています。横幅16メートルもあります!
華やかだけど、しっとりした日本らしさですね。
昔美術館でみた江里佐代子さんの作品を発見!舞台扉に截金をほどこしてあります。
なんという繊細さなんでしょう・・・
和食の晩餐会で使用される桐の間。天井の一枚板が立派!!
12mもある漆塗りの座卓が圧巻。これ作る過程で職人さんの手がやけど状態に
なったそうです。その努力あって、ものすごい光沢が出ていますね・・・
正座に慣れていない海外からの賓客のために掘りごたつになっています。
座椅子の後ろに五七の桐が描かれているのですが、全部色合いを変えていて、
二つとして同じものはないのだそうです。粋な演出です!
近くで見れなかったけど、掛け軸の絵がかなり好みでした。
後でガイドさんにきいたら、菅原健彦さんという作家さんの作品でした。
写真に写せてないけど、掛け軸の横に飾ってあるボールみたいなのも
凄く綺麗でした。
こちらの障子は石垣みたいに見える貼り方だそうです。
円柱型の石は元々橋に使われていたものをリサイクルしているのだそうです。
奥の植物は、稲をイメージして植えられています。
細部までこだわって設計されています。
こちらは舟遊びに使われる池。鯉の稚魚も泳いでいました。
鯉の稚魚って初めて見たかもしれません。
舟遊びに使われる小船。これにブータン国王夫妻も乗ったのだそうです。
その時の写真があったのですが、その日は雨が降っていたみたいで、雨から
守るように王妃を抱き寄せるブータン国王の姿がこの上なく紳士的でステキでした。
なかなかあんな素敵なロイヤルカップルいないですよね。
本当に細かいところまで職人さんの技術が凝らされていて、見るところが本当に
いっぱいありました。迎賓館は日本の技術の粋を尽くした素晴らしいところです。
そしてガイドさんが明るくにこやかで気づかいができて、本当に感じの良い方でした。
わかりやすい解説、どうもありがとうございました!
by t-ebizou
| 2017-07-20 20:54
| お出かけ