SUN SISTER と舟越桂展
夏休みの最後に県美に行ってきました。
前から気になってた「舟越桂展」です。
久々のみかえる。
舟越桂展の前に、最近できたモニュメント
を見学。あ!あれだ!!大きい!!
未来の希望を象徴する少女像らしい。
「Sun Sister」っていうタイトルだけど、
現在愛称募集中だそうです。
確かに希望しか感じられない堂々たる
立ち姿…
まつげもばっちりで女子力マキシマム!
無敵の黒髪サラサラストレートッ!
下着もシルバーで気合い充分です
後ろで女子二人がお弁当食べてるのが
シュール…
希望の乙女を堪能した後はメインの
舟越桂展へ。
私はこの人をよく知らなかったんだけど、
本の装丁に使われてる作品を作ってる
人なんですね。
木の彫刻に大理石の目を入れるという
作風。目だけが違う素材というだけで
凄くなまめかしい感じがしました。
体の部分は削ったあとを残して
あるけど、顔の部分は綺麗に削って
つるつるに仕上げてあります。
目の部分の作り込みが凄く綺麗でした。
多分後頭部から目をはめ込んでるんだと
思うのですが、目がぴったりはまるように
顔の部分を彫るのはかなりの技術が必要
だと思います。
写真では伝わらないかもしれませんが、
静謐だけど何か語りかけてきそうな
不思議な美しさの漂う作品でした。
作者のメモも展示されてて、下の写真の
作品のメモにデザイン案と「行ってしま
いたいような、戻りたいような、自分でも
どうしたらいいのかわからないような
気持ちをこれで表現できないだろうか」
「以前からの混沌を鮮明に」というような
内容のことが書かれていました。
当たり前のことですが、すべての作品に
意味があるんですよね。
昔の作品は仕方ないとして、現役の作家
さんの展覧会やる時はこのメモみたいに
作品の解説を書いてほしいです。
どういう意味があるかは見た人が決め
ればいいという考えもあるかもしれません
が、自分の考えだけでは補いきれない
部分もあると思うのです。
舟越さんの作品は一つの体に頭が二つ
あったり、山(!)と人が一体になって
いたり、人と動物、男女が一体になった
スフィンクスシリーズがあります。
異形と呼ぶ人もいるけど、人は見える
部分と見えない部分で構成されていて、
それを表現しようとしたらこうなった
のだそうです。
確かに異形といえる形ばかりですが、不快感みたいなものが全然ないのは彫刻の
顔立ちのせいだと思う。どの作品の顔立ちも仏像のような柔和さで、強い感情を
押し付けてこないのです。
見る人と視線が合わないようにわざと目を少し離しているのも一因です。
私は舟越さんの作品の顔立ちが結構好きで、特に女性の像の顔立ちは本当に美しいです。
「水に映る月蝕」という作品の顔がものすごく好みで、こういう顔に生まれたかったと
心の底から思いました。
どの顔も眉毛の描き方がすごくうまくて、舟越さんはメイクの世界に入っても
成功するのではないかと思いました。
彫刻とか人形を作ると自分の顔に似てくるといいますが、確かに舟越さんに
似てるなあと思う部分がちらほら。
ということは毎回自分を作り出しているということで、作っている間は常に
自分と向き合っているということですよね。
意志が強くないとできないことできないことでしょう。
芸術家はみんなそうなのでしょうが、芸術家になることを選んだ時点で、
生涯自分と深く向き合う覚悟をしているのです。脱帽・・・
私とは人生の濃度が全然違うんだろうな。。
前から気になってた「舟越桂展」です。
久々のみかえる。
舟越桂展の前に、最近できたモニュメント
を見学。あ!あれだ!!大きい!!
未来の希望を象徴する少女像らしい。
「Sun Sister」っていうタイトルだけど、
現在愛称募集中だそうです。
確かに希望しか感じられない堂々たる
立ち姿…
まつげもばっちりで女子力マキシマム!
無敵の黒髪サラサラストレートッ!
下着もシルバーで気合い充分です
後ろで女子二人がお弁当食べてるのが
シュール…
希望の乙女を堪能した後はメインの
舟越桂展へ。
私はこの人をよく知らなかったんだけど、
本の装丁に使われてる作品を作ってる
人なんですね。
木の彫刻に大理石の目を入れるという
作風。目だけが違う素材というだけで
凄くなまめかしい感じがしました。
体の部分は削ったあとを残して
あるけど、顔の部分は綺麗に削って
つるつるに仕上げてあります。
目の部分の作り込みが凄く綺麗でした。
多分後頭部から目をはめ込んでるんだと
思うのですが、目がぴったりはまるように
顔の部分を彫るのはかなりの技術が必要
だと思います。
写真では伝わらないかもしれませんが、
静謐だけど何か語りかけてきそうな
不思議な美しさの漂う作品でした。
作者のメモも展示されてて、下の写真の
作品のメモにデザイン案と「行ってしま
いたいような、戻りたいような、自分でも
どうしたらいいのかわからないような
気持ちをこれで表現できないだろうか」
「以前からの混沌を鮮明に」というような
内容のことが書かれていました。
当たり前のことですが、すべての作品に
意味があるんですよね。
昔の作品は仕方ないとして、現役の作家
さんの展覧会やる時はこのメモみたいに
作品の解説を書いてほしいです。
どういう意味があるかは見た人が決め
ればいいという考えもあるかもしれません
が、自分の考えだけでは補いきれない
部分もあると思うのです。
舟越さんの作品は一つの体に頭が二つ
あったり、山(!)と人が一体になって
いたり、人と動物、男女が一体になった
スフィンクスシリーズがあります。
異形と呼ぶ人もいるけど、人は見える
部分と見えない部分で構成されていて、
それを表現しようとしたらこうなった
のだそうです。
確かに異形といえる形ばかりですが、不快感みたいなものが全然ないのは彫刻の
顔立ちのせいだと思う。どの作品の顔立ちも仏像のような柔和さで、強い感情を
押し付けてこないのです。
見る人と視線が合わないようにわざと目を少し離しているのも一因です。
私は舟越さんの作品の顔立ちが結構好きで、特に女性の像の顔立ちは本当に美しいです。
「水に映る月蝕」という作品の顔がものすごく好みで、こういう顔に生まれたかったと
心の底から思いました。
どの顔も眉毛の描き方がすごくうまくて、舟越さんはメイクの世界に入っても
成功するのではないかと思いました。
彫刻とか人形を作ると自分の顔に似てくるといいますが、確かに舟越さんに
似てるなあと思う部分がちらほら。
ということは毎回自分を作り出しているということで、作っている間は常に
自分と向き合っているということですよね。
意志が強くないとできないことできないことでしょう。
芸術家はみんなそうなのでしょうが、芸術家になることを選んだ時点で、
生涯自分と深く向き合う覚悟をしているのです。脱帽・・・
私とは人生の濃度が全然違うんだろうな。。
by t-ebizou
| 2015-08-23 20:56
| 観劇・鑑賞